5月16日、15時、KKRホテルで、当会初めての顧問会議を開催しました。
伊藤滋・三浦正幸両特別顧問をはじめとする7名の顧問、太田会長及び島田理事長以下11名の理事が出席しました。島田理事長から中期計画に基づく今後の活動方針についての説明の後、会員拡大、署名活動、広報活動について担当理事からの説明が行われました。
その後、伊藤・三浦特別顧問を中心にして顧問の皆様から当会の活動についての様々な角度からの意見が寄せられ、理事との間で次のような幅広い活発な意見交換が行われました。
・将来に向かって、江戸城天守はなぜ、何のために建設するのかの理念が大切
・今の時代、バリアフリーや環境対応を織り込んだ建設にしていくのか、歴史に忠実に復元するのか、さらには将来の歴史遺産となることを目指した新千代田城として築城するのか、視点を明確にすべきではないか。
・現在進行中の名古屋城天守再建の経験を参考にすべき。
・日本伝統の木造建築技法で行くのか、集成材等新しい建築素材を活用していくのか、それぞれの効用とデメリットを比較考量すべき。
・日本の国土保全や森林政策の観点から、現存するヒノキをいかにして活用するかを重要な問題として認識すべき。
・中期ロードマップの展開は、NPOの理事も経営に参加する会社の設立、東京都の参加、木造以外の新しい建築様式の研究も必要
・女性の理事、若者、女性の会員の増強、会員やボランティアーが気軽に参加できるイベントを用意すべき。
・今後の広報活動には、インスタグラム、動画等を活用し今までとはスケールの違うアクセスの場を作る。
・そのほか、日本橋の高速道路の地下化の伴う問題、宮内庁の天守の模型製作の件、和田倉門の再建からとりかかるのはどうか等についての意見交換がありました。
最後に太田会長から、今こそ顧問の皆様の「広く深い知見」と「幅広い人脈」を有意義に活用させてもらい、多難な天守再建事業の実現を目指すときに来ています。今後年に2回くらいは顧問会を開きたいとの挨拶がありました。