もちろん一部の人々の考えや一民間団体の運動だけで再建が出来るとは考えておりません。しかし、この日本一、壮大で美しい「お城」の再建は、この国の歴史的遺産を、正しく後世に継承しようとする運動です。従って、もしその「お城」の再建が実現すれば、それは、魅力と活力のある首都東京のシンボルになるだけでなく、まさに、日本を代表する「この国の宝」になることでしょう。従って、もしこのお城の再建が実現すれば、それは「魅力ある国づくり・日本」のシンボルとして、世界中から大きな注目を集める存在になる・・と確信しています。そういう意味で、国民世論の大勢が固まれば、かつての天守があったその場所に、再建をすることについて、各省庁の許認可を得ることが不可能とは云えない・・のではないでしょうか。
もうひとつ、「皇居を見下ろすことにならないか」とのご指摘もありますが、まず再建天守の上に人が登れるように造れるのか、否か、つまり、再建の詳細設計図は、まだ決まっていません。しかし、もともと江戸時代も将軍の住む大奥がある南側と、引退された将軍やご一族が住まれた(現在の皇居がある)西の丸を見下ろす西側は、1階から5階まで、すべての窓が閉められており、その伝統に則るなら、当然、現在の天守台の西側にある天皇陛下お住まいの御所や宮殿を見下ろすことにはなりません。