9月20日大嘗祭に使われる米の生産地(斎田)と生産者(大田主)が天皇陛下に報告された後、宮内庁から公表されました。
5月13日宮中三殿で、「斎田点定の儀」が行われ、アオウミカメの甲羅を焼いて占う亀卜の法により、大嘗祭で使われる米の生産県として、東日本は栃木県、西日本は京都府が決定されました。
今回はそれぞれの府県で、具体的な生産地と生産者を決めたものです。栃木県では、高根沢町大谷下原で、「とちぎの星」を生産する石塚毅男さん(55)、京都府では、南丹市八木町氷所新東畑で、「キヌヒカリ」を生産する中川久夫さん(75)と決まりました。
斎田はこれから周囲を金網で囲まれ、警察官の24時間厳重警戒態勢下に置かれます。収穫は9月27日と決定され、白装束で身を正した大田主を先頭に「斎田抜穂の儀」の伝統儀式によって行われます。
収穫された米は宮内庁に収められ、その一部は、大嘗祭の神酒「白酒(しろき)」と「黒酒(くろき)」の醸造用に充てられます。大嘗祭では、東日本代表栃木県の米と神酒は、悠紀(ゆき)殿で、西日本代表京都府の米と神酒は主基(すき)殿で使われることになります。