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江戸城寛永度天守建築の「理念」

令和の新しい国づくりに向けて
  木造の「江戸城天守」を築城する!

 日本には、過去の長い歴史が育んできた伝統と文化がある。1657 年の明暦の大火で焼失し、台座だけが再建され皇居東御苑に遺されている「江戸城寛永度天守」は日本の木造建築の最高到達点であった。
 私たちは、大火後の万治年間に「江戸城寛永度天守」を再建することを意図して築かれた天守台の上に、可能な限り史実に忠実に天守を建設することを目指している。

 私たちは、この「江戸城寛永度天守」を、日本各地に広がる香り豊かな純国産の木材を使い、令和の築城として再現し、その美しい立ち姿を世界に向けて発信するとともに、天守内の巨大空間を活用して、縄文以来の日本伝統文化の魅力を、最先端ハイテク技術を駆使したデジタル映像で展示し、その比類ない独自性と底流をなす奥深い精神性を体感することを目指す拠点としたい。それは魅力と活力にあふれた「観光立国・日本」の新しい道しるべになると考える。

 これにより、日本の若い世代が、日本人であることそして日本に生まれたことに誇りと自信をもち、日本人としてのアイデンティティを確立し、共有できる思想と文化を創造し、新しい日本の未来に繋げていくことを期待する。

 また、純国産木材による江戸城天守令和の築城は、我が国森林資源の循環的利用と木造建築促進の契機となり、二酸化炭素削減効果を通じた地球温暖化対策にも貢献することとなる。
 事業の推進に当たっては、台座が遺された皇居東御苑が、静謐で、特別な場所であることと生態系の維持・保全などにも十分に配慮し、広く国民世論にアピールする中で、今後とも各界、各層から寄せられる様々な意見、見解にも謙虚に耳を傾けつつ、粛々と令和の築城を目指し再建運動を進めていきたい。

令和6年3月16日

特定非営利活動法人江戸城天守を再建する会