残念ながら決して多いとは言えません。2011年の政府観光局調べでは、フランスを訪れた外国人観光客は年間7950万人、アメリカは6230万人、中国は5750万人ですが、日本はたったの620万人です。世界でも39番目で、韓国の970万人、南アフリカの830万人、ブルガリアの630万人などより少ないのです。2011年は東日本大震災の影響があって落ち込んだのは事実ですが、これまでの最高も2010年の830万人で、順位も30番程度と大差ありません。国は2016年には観光客数を1800万人に増やし、その国内消費を3兆円にする計画を発表していますが、その為には、まさに、この「江戸城再建」のような、魅力と活力に溢れた新しい国づくりが、経済成長という意味でも一番説得力のある、大きなテーマになるのではないでしょうか。