去る6月17日、当会主催の「江戸城寛永度天守『復元図』完成報告会」が、江戸東京博物館で開催されました(開催趣旨について詳しくは、こちらをご参照ください)


 当日は、450名の大ホールを埋め尽くした超満員の参加者の熱気に包まれる中で、下記のような記念講演会とシンポジウムが開催されたあと、「復元図」を基にしたコンピューターグラフィックも披露されて、お蔭様で、大変、盛況、好評裡に終了いたしました。

 これもこの会の趣旨にひと方ならぬ関心をお寄せ頂き、江戸城再建への夢を託してご参集頂いた皆様のお蔭と、深く感謝しております。超満員で入場をお断りしなければならなかった数十名の皆さまへのお詫びを兼ねて、ご挨拶申し上げます。有難うございました。

 

1)「記念講演会」
 

 ・広島大学大学院文化財学研究室 三浦正幸教授
  「江戸城寛永度天守は、こんなに壮大で、美しい姿だった!」


 ・照明デザイナー 石井幹子氏
  「夜空に照らされた江戸城―東京の新ランドマークをつくろう」

 

2)「記念シンポジウム」
 

 ・テーマ:「江戸城が再建されたら、日本は甦る」
  出席者:上記2氏の他、太田資曉氏(太田道灌公18代ご子孫、当会会長)

  西川壽麿氏(総合文化研究所代表、当会顧問)

  コーディネーター:小竹直隆(当会理事長)

 

3)「寛永度天守は、こんなに壮大で美しい城だった」CG(コンピューターグラフィック)
 

 記念シンポジウムのあと、完成された12枚の「復元図」を基に、(株)エス社の手で制作された「コンピューターグラフィック」によって、東西南北からみた天守の外観図(静止画)と、1階から2階までの内観図(動画)が活写されて、まさに“壮大で、美しい天守”の姿を目の辺りにして、超満員の大観衆からどよめきが起こる程の大きな感動に包まれました。 

 

 この報告会に対するマスコミの反響も大変大きく、6月17日から18日にかけて、NHKTVを始め、新聞各紙に大きく取り上げられました。詳しくは、こちらをご参照ください。

 

「お知らせ」 
 このたび制作されたCGは、時間的、資金的な理由で、内観図のごく一部と、外観図は天守と台座のみでしたが、今後、皆さまからのご理解とご協力を頂くことによって、地下1階から天守までを通した「内観図」(動画)を中心に、更には、天守から見下ろした江戸の街並みなどを含めた「外観図」(静止画)を完成して、後日、改めて、ご披露をさせて頂きたいと考えております。皆さまのご支援とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
 

理事長 小竹直隆

 

 私たちは、何の政治的、思想的、資金的バックもない中で、平成18年3月にNPO法人を設立して以来4年、ひたすら、地道に江戸城天守の再建をアピールしてまいりました。会員総数はいま1600名を超えて、2000名に近付きつつありますが、お蔭さまで、最近はマスコミを含めて世の人々から私たちの運動が少しずつ認められつつあることを、肌で実感しています。

 そんな中で、お蔭さまで、今年は私たちの“草の根運動”に大きな転機が訪れるであろう、いわば“吉兆”を予感しています。それは昨年秋、日本の城郭復元研究の第一人者である広島大学大学院の三浦正幸教授との赤い糸で結ばれたかのような出逢いがあり、何度か会合を重ねる中で、三浦教授が何のバックも持たない私たちの“草の根運動”に大いに注目され、私たちが目指している寛永度天守の正確な「復元図」策定について、全面的な協力と支援をお約束頂いたからであります。

 いま、広島大学の文化財学三浦研究室で精力的に研究が進められていますが、この「復元図」が完成された暁には、今年6月を目途に、私たちNPO「江戸城再建を目指す会」を通して、公式に披露、発表させていただく予定です。この寛永度天守の「復元図」が完成すると、今まで誰も手掛けることがなかった、日本で初めての試みとなるだけに、必ずや各界の注目を集める動きにつながっていくと存じます。

 その三浦正幸教授から、寛永度天守の「復元」について、私どもの情報誌「江戸城かわら版」第19号に特別寄稿文が寄せられましたので、ご紹介します。
 

江戸城かわら版 第19号 一面(prfファイル)

 

 (株)日本政策投資銀行 地域振興グループの寺崎友芳氏が、当会の活動と江戸城が再建された時の経済波及効果に着目して、昨年秋、当会を取材の為、訪問されました。その寺崎友芳氏が書かれた記事「東京から景観を考える~江戸城天主閣再建の意義と課題~」が、(財)日本経済研究所・日経研月報の11月号に掲載されましたので、その要旨を紹介します。 詳しくは、こちらから掲載記事の全文(.pdf形式)をご覧ください。

 

 東京から景観を考える ―江戸城天守閣再建の意義と課題―(要旨)
      (株)日本政策投資銀行 地域企画部 副主任研究員  寺崎友芳

 世界各地の魅力的な都市には魅力的なランドマークがあるが、東京には傑出したランドマークはなく、観光的な回遊性にも乏しい。そこに、もし江戸城天守閣のような代表的な城郭が一つでも再現されれば、江戸城から内堀通り、東京駅、丸の内仲通りを経て銀座に向かうルートは、世界に誇れる散策ルートになる。また、都市東京を訪れる観光客が増えれば、広大な経済波及効果が生まれ、経済合理性の面でも訪日外国人誘致を大きく後押しすると考えられる。 

 一方、場所が場所だけに皇室の尊厳を損なわない十分な配慮と、木造か鉄筋かの建築工法の選択、更には建築基準法の適用除外など様々な課題があるが、その意義を鑑みれば、それらをクリアする価値が十分にあるのではないか。壮大で、美しい江戸城天守閣を見た外国人が日本の城郭建築に関心を持ち、地方のお城にも足を伸ばしてみようという気持ちになる・・・そんなことを考えるだけで、嬉しくなるではないか。


 

出典「日経研月報2009年11月号」

 (財)日本経済研究所のHP http://www.jeri.or.jp/

 新年、明けましておめでとうございます。年頭に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。

 私どもNPO法人「江戸城再建を目指す会」に対しまして、平素より一方ならぬご愛顧とご支援を頂いておりますこと、心から厚く御礼申し上げます。私どもが、平成18年3月にNPO法人を立ち上げて以来4年が経過しましたが、ここまで牛歩の歩みながら、お蔭さまで、昨年12月15日現在会員総数が1680名に達し。ご支持、ご賛同くださる方々の輪が次第に大きく、着実に拡がりつつあります。今年は2000名の大台に乗せて、当面の目標である会員3000名に向けて、鋭意努力を重ねてまいります。どうか、皆様、私どもに一層のご支援を賜りますよう、お願いいたします。
今年は、会員拡大に加えて、大きな目標、テーマが二つございます。それは、

 

1)日本で、初めてとなる江戸城寛永度天守の「復元図」を、広く世に

  アピールします:


 私たちが再建を目指している江戸城寛永度天守は、約350年前、1657年の明暦の大火で焼失して以来、ついに今日まで再建されることはなく、その為、この城がどんな城だったのか、今日まで詳らかにされてはいません。その理由は、寛永度天守を建てた棟梁の書いた1枚の「縦地割図」は遺されているものの、実際に建てるとなと建築設計図の基となる正確な「復元図」が必要ですが、それが誰の手によっても描かれて来なかったからです。
このような状況下で、昨年秋、日本の城郭研究の第一人者と言われる広島大学大学院の文化財学研究室、三浦正幸教授との、赤い糸で結ばれた・・とも言える、素晴らしい出会いがあり、先生から、「何のバックもない一民間団体が、この壮大なテーマを掲げてよくぞここまで頑張ってきた。支援しよう!」との温かいお言葉を頂き、誰も手がけてこなかった「復元図」の策定をお約束頂いたばかりか、それをNPO法人「江戸城再建を目指す会」を通して、世に出そうとおっしゃって頂きました。

 「復元図」は、三浦研究室の手によって今年半ば頃までには完成される見込みですが、これが発表されれば、私たちの再建運動に大きな転機がもたらされるだけでなく、史上初めて本格的な寛永度天守の「復元図」が世に出されるだけに、「日本一の、こんな美しい、凄い城が建つのか!?」という声が木魂のように日本全国に拡がっていく・・そう考えただけで、胸が躍るではありませんか。ご期待下さい。

 

2)認定NPO法人の認定取得にチャレンジします:


 寄付金などに対する税制上の優遇措置を得られる「認定NPO法人」の認定取得に向けて、本格的な準備を進めてまいります。全国に約3万8千あると言われるNPOの中で、この認定NPOを取得したNPOは、僅か110(約0.3%)に過ぎないと言われる難関ですが、江戸城再建が認定NPO法の、公益性の向上に必ずや寄与することを信じて、チャレンジしてまいります。
 

                       *******

 

 私たちの“草の根運動”に対して、一民間団体でそんな大それたこと「出来る筈がない!」と言われながらも、私たちは「出来ない筈はない!」と信じて、ここまで活動を続けてまいりました。これからも、夢を「かたち」にする為に、山頂にたなびく一条の“坂の上の雲”に向かって、ひたすら、登り続けてまいります。皆さま、どうか、このNPO法人「江戸城再建を目指す会」に、一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

  平成22年 元旦

 

NPO法人 江戸城再建を目指す会     
理事長   小竹 直隆

edojomokei_cut.jpg 写真提供/森ビル(株)の1000分の1都市モデルに「天守閣の模型」が置かれたもの

 

 私たち「江戸城再建を目指す会」は、平成16年12月に数名の有志を中心に、何の政治的、思想的、資金的バックも持たない、まさに、純粋な一民間の"草の根運動"として出発し、その後、平成18年3月に東京都の認証を得て特定非営利活動法人(NPO)を設立して、今日に至りました。

 私たちが、江戸城再建に託す夢は、以下の3点です。

 1)世界に類を見ない この国の歴史と伝統、文化を体現する国の宝として後世に伝える。(これが、失われつつある"日本らしさ"と日本人のアイデンティティの回復につながると信ずる。)

 2)日本再生を目指す"魅力ある国づくり"「観光立国」の国民的なシンボルにする。 

 3)世界の人々との共生と、新たな国際、民際交流の拠点にする。

 

 お蔭様で、「江戸城再建」の趣旨に賛同して参加される会員数が、このところ急速に増え続けており、昨年11月7日に「会員総数1000名突破を祝う会」を、盛大に開催いたしました。千名を超える会員の方々の賛同とご支持を頂いて、江戸城再建の夢実現に向けてご一緒に、この"草の根運動"を進めて行くことに、私たちは、誇りと喜び、心のときめきを感じています。更に多くの皆さまにこの運動にご参加いただき、皆様からの力強いご協力とご支援を頂く中で、私たちは、様々な困難を乗り越えて、再建に向けて一歩一歩着実に前進して行く決意であります。 

 

  「 私たちには 夢 がある 」

 

私たちには、夢があります。

  再建江戸城を"新しい魅力ある国づくり"のシンボルにすることによって、後世の若い人たちが、 自信と誇り、夢と希望を持てる国にしていきたい・・これが私たちの夢であり、希望です。

 

私たちには、夢があります。

 グローバリゼーションが急速に進む中で、私たちは世界に類を見ない、この 国の"香り豊かな" 伝統と文化を忘れつつあるのではないか。江戸城再建によって、心の故郷 

・日本を取り戻す、その、言わば記念碑をつくる
・・それが私たちの夢であり、願いです。

 

私たちには、夢があります。

 江戸城再建の目標に向けて、諦めず、ひたすら努力することによって、「いつか、何かが起きる」・・そう信じることが出来る、心のときめきと 夢があります。

 最後に、オバマ米大統領の言葉を引用すると,「出来ない、と私たちに語る人がいたら、変わることのない信念で答えよう。「夢(江戸城再建)は、必ず実現する」 と。

 

理事長   小竹 直隆

(これは、昨年11月7日「会員総数千人突破を祝う会」で行った、御礼のスピーチの一部抜粋です。)

理事長プロフィール

小竹 直隆(おだけ なおたか)
略歴

生年月日:1932年(昭和7年)
 6月23日生まれ

1.主な学歴並びに職歴:
1957年 早稲田大学 卒業
同年 日本交通公社(JTB)入社
JTBニューヨーク支店長、代表取締役専務 などを経て
95~97年 JTBアメリカ LTD.代表取締役会長
1997~02年(東京都、東京商工会議所、民間による第3セクター)「東京コンベンション・ビジターズ ビューロー」(現東京観光財団)初代専務理事

2.主たる公的業務:
1991~95年 観光政策審議会、航空審議会委員として国の政策づくりに参画
1997~99年 東京都[観光審議会]委員として、官民一体となった都市東京の観光振興策を答申

3.現在の主な仕事:
*NPO法人「江戸城再建を目指す会」理事長
*NPO法人「JAPAN NOW観光情報協会 副理事長
*東京六本木ロータリークラブ初代会長(平成17年3月創設)